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DOSコマンドの基礎

DOSコマンドとは、主にWindows95より前の時代に使われていたもので、コマンドをキーボードで打つことにより、ファイルの移動、削除などが行えます。今は、エクスプローラ等で簡単にファイルの操作が行えるようになったため、DOSコマンドは隅に追いやられてしまいましたが、まだ、DOSコマンドでやった方が早い作業もあるのです(大量のファイル名変更など)。このページではいくつかの基本的なDOSコマンドの簡単な解説をします。

DOSコマンドは、MS-DOSプロンプト上で実行できます。MS-DOSプロンプトは、スタートメニューのプログラムの中にあります。Windows2000,XPの方はスタートメニューの「ファイル名を指定して実行」を選択して、出てきたウィンドウにcommand.comと書いて[Enter]キーを押せばMS-DOSプロンプトが起動するはずです。実際にMS-DOSプロンプトを起動してみてください。コマンドを入力して[Enter]キーを押すと実行できます。なお、MS-DOSプロンプトではフォルダのことをディレクトリと呼びます。



CD(CHDIR)

現在いるディレクトリの表示や変更をするコマンドです。表示したい場合は、ただ"cd"とだけ打ちます。ひとつ上のディレクトリに移動するには、"cd .."と打ち、ひとつ下の例えばtmpという名前のディレクトリに移動するには"cd tmp"と打ちます。また、"cd C:\abc\cde\xyz"のように全てのパスを打って移動することもできます。大文字小文字の区別はありません。

"My Documents"のように間に空白が入っている場合は、MS-DOSファイル名で打ってあげる必要があります("My Documents"のMS-DOSファイル名は"mydocu~1")。MS-DOSファイル名はファイルのプロパティで見ることができます。また、2xExplorer上でファイルを選択したあと[Alt]+[Shift]+[C]を押すと、そのファイルのMS-DOSファイル名がフルパスでクリップボードにコピーされます。

それと、MS-DOSプロンプト上では日本語入力はできないので、日本語のディレクトリへ移動する時はクリップボードにコピーしてからツールバーの貼り付けボタンで貼り付けてください。ツールバーがない時は、タイトルバーを右クリックして表示されるメニューから出せます。また、CDコマンドではドライブ間の移動はできません。他のドライブを移動するには、例えばDドライブへ移動するには"D:"と入力して、[Enter]キーを押します。

C:\WINDOWS>cd ..
C:\>cd mydocu~1
C:\My Documents>cd C:\PROGRA~1\2XEXPL~1 
C:\Program Files\2xExplorer>D:
D:\>


DIR

現在いるディレクトリの中にあるファイル、ディレクトリの名前やサイズなどの情報を画面に表示します(下図参照)。もし、ファイルの数が多すぎて、画面に表示しきれない場合は、"dir | more"と打ってください。こうすることで1画面ずつ表示させることができます。次の画面に進む時は何かのキーを押してください。途中でやめる場合は[Ctrl]+[C]です。"|"はパイプと呼ばれるもので、2つのコマンドをつなげることができます。"more"は1画面ずつ表示させるコマンドです。また、ワイルドカードも使えます。"dir *.txt"などと打つことで、任意のファイルの情報だけを表示させることができます。

画面に表示する代わりにファイルにその内容を書き出すことも可能です。例えば、result.txtというファイルに結果を書き出す場合、"dir *.txt > result.txt"と打ちます。">"はリダイレクトと呼ばれるもので、dirコマンド以外にも使えます。ファイルがもともと存在しない場合は新しく作られ、すでに存在する場合は上書きされます。">"の代わりに">>"を使えばすでに存在するファイルの末尾に内容が追加されます。



REN(RENAME)

ファイルやディレクトリの名前を変更するコマンドです。例えば、abc.txtをxyz.txtという名前に変える場合、"ren abc.txt xyz.txt"と打ちます。



DEL

ファイルを削除するコマンドです。ディレクトリは削除できません。ワイルドカードも使えます。ひとつ下のxyzというディレクトリの中のファイルを全部消したければ、"del xyz\*"と打ちます。



COPY

ファイルをコピーするコマンドです。例えば、abc.txtをひとつ上のディレクトリにコピーする場合、"copy abc.txt .."と打ってください。".."はひとつ上のディレクトリを表します。また、ワイルドカードも使えます。現在のディレクトリの中のpngファイルを全てひとつ下のpicturesというファイルにコピーしたい時は、"copy *.png pictures"と打ちます。



MOVE

ファイルを移動するコマンドです。また名前の変更もできます。ファイル移動のやり方はCOPYコマンドと同じです。また、名前の変更のやり方はRENコマンドと同じです。



MD(MKDIR)

新しいディレクトリを作るコマンドです。"md abc"と打てば、現在のディレクトリにabcという新しいディレクトリが作成されます。



RD(RMDIR)

ディレクトリを削除するコマンドです。ディレクトリの中にファイルが入っていると削除できません。中のファイルを全て削除してから実行してください。



TYPE

テキストファイルの中身を画面に表示するコマンドです。"type abc.html"のように打ちます。バイナリファイルだと文字化けするので注意。



ATTRIB

ファイルの属性を表示したり変更できます。ワイルドカードも使用できます。例えばフォルダの中の全てのファイルの読み取り属性を解除したい場合、"attrib -R *"と打ちます。



EXIT

MS-DOSプロンプトを終了するコマンドです。ただ"exit"とだけ打ちます。



ここで紹介したコマンドはほんの一握りです。また、一つ一つのコマンドについても基本的な使い方を述べただけにすぎません。それぞれのコマンドの詳しい使い方は"/?"オプションで見ることができます(cdなら"cd /?"と入力する)。

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